コミックス感想:『Luthor』

『Luthor』とは

Luthorは2005年3~9月に連載されたミニシリーズです。
スーパーマンヴィランであるレックス・ルーサーを主人公としています。

なぜルーサーはスーパーマンを受け入れず敵視しているのか、その動機を中心に描かれます。

ざっくりあらすじ

ルーサーは疑問に思う。
人々はなぜ目からのビームを出して犯罪者と戦う男スーパーマンに恐怖を覚えないのか。人間の形をしているだけのエイリアンにメトロポリスの平和を任せられるのか。

スーパーマンに危機感を募らせるルーサーは行動に出る。
ロシアの科学者を半ば強引に招き入れ、メトロポリスの守護神を創り出す研究に力を入れる。
守護神の名はホープ

ウェインエンタープライズの技術協力も取り付けて、いよいよホープは日の目を見ることとなる。
ルーサーが生み出した新たなヒーロー・ホープは瞬く間に市民の指示を得ていく。しかし。。。

 

感想(ネタバレあり)

リアリスティックな描写でレックス・ルーサーの内面に迫る作品。
スーパーマンを人類の一員としてみなさず、人類を見下す半神半人として考えるルーサー。彼なりに思い悩み、スーパーマンに取って代わるため、人類を救うために行動に出ています。

ルーサーによって生み出された女性ヒーロー・ホープ
ホープはアンドロイドでしたが、そのことを彼女自身は知りませんでした。
スーパーマンとの戦いの中で負傷し、自分の身体が機械であることを知り、ひどく戸惑います。

彼女よりも戸惑っていたのは、ルーサーでしょう。
ルーサーはホープがアンドロイドであることを世間に知られたくない。スーパーマンに代わるニューヒーローが作られた機械ではいけないと考えている様子。また、ルーサーとホープは心から交流を深めている様子も描かれています。
ルーサーは決断をしなければなりません。ホープがアンドロイドであることを隠蔽しなければならない。葛藤しながらも起爆ボタンを押し、ホープを爆破するのでした。

スーパーマンヴィランとして最も有名なレックス・ルーサーを丹念に描いた良作でした。