コミックス感想:『Batman: Ego and Other Tails』


Batman: Ego and Other Tails』とは

Batman: Ego and Other Tails』は、ダーウィン・クックの短編集です。

ダーウィン・クックは、  DC: The New Frontier、The Spiritなどの作品で知られるアーティストで、数々の賞を受賞しています。2016年53歳の若さで亡くなっています。

本作は、バットマン関連の作品を集めた短編集で、翻訳版も出版されています。

私が読んだのは原書なのですが、2007年に出版されたものです。
翻訳版は2017年に出版されたDeluxe Editionを底本としており、収録作品数が多いです。

100ページくらい違うので素直に翻訳版買えばよかったですね。
たまたま古本で見つけたから買っちゃったんよなあ。

ざっくりあらすじ

バットマンは自ら命を絶とうとする男を助けた。
その男はジョーカーの金を盗んだチンピラで、逃げ切れないと観念して妻子を殺害し、自らも死のうとしたのだった。
そして、男はバットマンの目の前で目的を果たした。

良心の呵責に苛まれるブルース・ウェイン
彼から分裂し、犯罪への復讐を果たすべきだと迫るバットマン

ブルースはバットマンを受け入れるのか。それとも。。。

感想

バットマンのストーリーの他、キャットウーマンのストーリーも収録。
というか、分量的には半々くらい。

ダーウィン・クックのダークでカートゥーン調の画風を楽しめます。
彼はアーティストでありライターでもありますので、ストーリーと画風がしっかり合致するのが良いですね。
アメコミは工程ごとに分業していることが多いので、ダーウィン・クックの創作は際立ちますね。

バットマンそのものが狂気に侵された存在なのではないか、といった視点は今となってはそう珍しくないものの、発表当時の2000年ではまだ新鮮味があったかもしれませんし、2000年でも使い古されたものかもしれません。

が、ブルースとバットマンを完全に分離して描くのは、カートゥーンチックな表現のようにも思えて、そこらへんもアニメーションからコミックスに戦場を移したクックらしいなと思います。