『グリーンランタン:エメラルド・ナイツ』とは
『グリーンランタン:エメラルド・ナイツ』は、2011年にリリースされました。
タイトル通りグリーンランタンが主人公ではあるのですが、地球が属するセクター2814のグリーンランタン(今作ではハル・ジョーダン)ではなく、グリーンランタン・コァのメンバーに焦点を当てています。
メインの話の合間に、メンバーの物語が描かれます。
日本ではソフトは未発売。
Amazonビデオなどの動画配信サイトで字幕版が配信されています。
ざっくりあらすじ
グリーンランタンのホームとなるオアの太陽に異変が起こる。
太古の昔全宇宙の生命を滅ぼしかけたクローナがオアの太陽を入り口に再び姿を現そうとしているのだった。
オアの危機に対して、全宇宙に配置されたグリーンランタンたちが集結する。
新人グリーンランタンのアリシアは戦闘経験もなく戸惑っていた。
そんな彼女にハル・ジョーダンは、最初のグリーンランタン・アブラの物語を話す。
感想(ネタバレあり)
グリーンランタン vs クローナがメインではあるのですが、その実態は様々なメンバーの過去を語るアンソロジー形式のアニメでした。
〇最初のグリーンランタン・アブラ
〇グリーンランタンの教官・キロウォグ
〇歴は浅いが不思議な雰囲気を持つライラ
〇人付き合いが苦手とされているモゴ
〇ハル・ジョーダンの前任者アビン・サー
以上の5人のグリーンランタンの過去が描かれています。
アブラは元々戦士ではなく、ただの書記官でした。
なぜか彼がリングに選ばれグリーンランタンとなります。
その理由がグリーンランタンの源流となっていることがよくわかります。
キロウォグは新人時代。
鬼教官ディーガンにしごかれる若き日のキロウォグ。
ディーガンと殴り合いになるほど反抗しましたが、その最中実戦に放り込まれることに。
胸にグリーンランタンのマークを描くところはグッとくるものがありますね。
キロウォグと共にしごかれる新人の中にはトマ・レーもいました。
ライラは初任務のお話。
自身が育った星に派遣され、黄金の龍と呼ばれる父と対峙することに。
父親の鎧が聖闘士星矢を思わせるゴールド聖闘士感。
ワンダーウーマン1984でもゴールド聖闘士感あったし、何かモチーフがあるのかしら。
人付き合いが苦手なモゴ。モゴの正体に迫るお話です。
メインのvs クローナでも大活躍のモゴとは何者か。
ただでさえ宇宙を舞台にしてスケールの大きさを思わせるグリーンランタンですが、ここまでかと驚かされました。
アビン・サーは、運命を見ることができるアトロシタスとの対決。
まだグリーンランタンに在籍しているシネストロとの協力の末、アトロシタスを捕まえることに成功する。
単身アトロシタスを監獄へ送り込むアビン・サーは過酷な運命を聞かされる。
それをどう受け止めるのかが見どころ。
メインストーリーはあっさり感がありますが、各メンバーの背景等を知ると、協力して巨悪を倒すストーリーに深みが増しますね。
翻訳本ではグリーンランタンの数は少ないので、グリーンランタン・コァのメンバーの過去を読む機会が非常に少ないです。解説の小冊子にキャラ紹介はあるものの、それだけだと味気ない。
そのため、『グリーンランタン:エメラルド・ナイツ』はグリーンランタンをよりよく知る作品となり、満足感が高かったです。
いきなりこの作品からグリーンランタンを見ることはおすすめしませんが、他作品でグリーンランタンに触れ、もっと知りたいと思う人にはぜひ観てほしいです。