コミックス感想:悲劇からの復帰『Batgirl Vol. 1: The Darkest Reflection (The New 52)』

Batgirl Vol. 1: The Darkest Reflection (The New 52)とは

2011年のフラッシュポイントによって、DCの世界観はリブート(再始動)となりました。
このリブートをThe New 52と呼んでいます。

本作は、The New 52のバットガールが描かれています。
バットガールというと何人か該当者がいますが、バットガールとしても最も有名なバーバラ・ゴードンが復帰しています。

バーバラはかつてバットガールとして活躍していましたが、『Batman:Killing Joke』にてジョーカーに撃たれ半身不随となり引退。
コンピューターを駆使してバットマン・ファミリーをサポートするオラクルとして長らく活動していました。

リブートで設定が一から練り直されていますが、バットガール→オラクルの流れは変わりません。
4年前:バットガールとして活動開始
3年前:ジョーカーに撃たれて半身不随→オラク
現在 :手術で半身不随から快復しバットガールとして復帰

ざっくりあらすじ

半身不随から復帰したバーバラ・ゴードン。父の元を離れて、ルームメイトと共に暮らすことに。

バットガールとして活動を始めたバーバラ。
最初のケースはミラー。全身に鏡を付けた不気味なヴィラン
不幸な事故から生還した人々をターゲットに次々と殺人を重ねていく。
彼の目的は何か。奸智に長けたヴィランバットガールは止められるのか。

続いてのケースは、マインドコントロールを駆使するヴィラン・グレーテル。
グレーテルの魔の手はブルース・ウェインにまで及ぶ。
マインドコントロールを打ち破りグレーテルを捕まえられるのか。

その一方で、バーバラの元を突然訪れた母。
ゴードンと離婚してバーバラを捨てゴッサムシティを離れた母がどうして今更現れたのか。
バーバラの心は乱れる。

感想(ネタバレあり)

他のバットマン・ファミリーと同じく、事件の捜査→ヴィランとの対決といった大まかな流れは変わりません。

本作バットガールの特徴は、過去の恐怖との戦いと言えるでしょう。
ジョーカーに撃たれたショックは簡単に乗り越えられるものではありません。
半身不随から快復しても精神的には恐怖を拭えないのです。
その葛藤が見どころでもあります。

また、家族との関係も見どころでしょう。
父親はゴッサム市警のゴードンで、バットガールゴッサム市警はまだ友好的な関係とは言えません。
母親は幼いバーバラを捨てゴッサムから消えていましたし、本作ではまだ出演していない弟のゴードン・ジュニアはとんでもない奴です。
バットマンファミリーは両親を失っていたりすることが多いので、家族関係を描けるのは特徴的かなと思います。

ヴィランはちょい小物感。
ミラーは体中に鏡が付いていて、顔にも鏡。なんだかキン肉マンの超人っぽいなと思いました。
グレーテルは力不足感。もっと強力なマインドコントロールだったら盛り上がったろうに。