DCeasedとは
DCeasedは2019年に連載されたミニシリーズです。
脚本はトム・テイラー。Injusticeなどで絶望的な状況を大胆に描いているライターで、最近ではSuperman: Son of Kal-Elを担当しています。
大人気キャラクターでも容赦なく犠牲にするライターであり、それ故に他にはない悲劇を描くことができます。
2020年には日本でも翻訳版が発売されています。
本作は大きな話題となり、外伝や続編も出版されています。
ざっくりあらすじ
アポコリプス軍にサイボーグが誘拐されてしまう。
ダークサイドは、サイボーグの身に宿っている「反生命方程式」を手に入れようとするが、その過程で反生命方程式がゾンビウイルスへと変化。
ウイルスに感染したダークサイドはアポコリプスを破壊し惑星ごと死亡。
地球に送り返されたサイボーグ。
彼自身はゾンビウイルスに感染しなかった(保菌者ではある)。
サイボーグのシステムがオンラインとつながってしまい、インターネットを介してゾンビウイルスが広まってしまう。
インターネットにつながった画面を見ただけで感染してしまう脅威のゾンビウイルス。
もちろん傷口への感染者の血液も感染経路となる。
ヒーローやヴィランも例外ではなく次々とゾンビウイルスに感染していく。
残されたヒーローたちは感染者たちを救うことはできるのか、それとも……。
感想(ネタバレあり)
アメリカってゾンビもの大好きよね。
ゲームもゾンビめっちゃ多いし。
次々とヒーローやヴィランが感染してゾンビとして現れるわけですが、グリーンランタンやフラッシュ、アクアマン、マーシャン・マンハンターなど敵に回すとホント恐ろしいですね。
驚くべき展開の数々なのですが、DCコミックスのキャラクターが豊富であるためになかなか展開を読みにくく、「そういえばあのキャラは?」って思ってたりすると突然出てきてかき乱してくれる。だからこそ、ずっと高いテンションで驚きを与え続けることができるのだなあと思ったり。
好きな展開としては、冒頭のブラックキャナリーのグリーンランタン化。
ヒーローがさらにヒーロー属性を纏うことができるのを知りませんでした。
結末は悲劇的でもあり、希望が見えるものでもありました。
解決のカギは最初からそばにあった、というのは某デスゲーム的ホラー映画を思い出したり。
続編も楽しみです。