コミックス感想:『Batgirl vol.4: Wanted』

『Batgirl vol.4: Wanted』とは

The New 52のバットガール、四作目です。
2013年10月~2014年2月に連載されました。

一般知名度は低いけどバットマンファミリーのストーリーには頻繁に出てくるベントリロクイスト(Shauna Belzer)との対決や、これまで出てきたヴィラン(ミラーやグレーテル、グロテスク、ナイトフォール一味)が勢揃いしてバットガールに迫るストーリーが収録されています。


バットガールの恋路、父ゴードンとの関係を中心に物語が進みます。

ざっくりあらすじ

ナイトフォールとの戦い(vol.2)で助けた青年リッキーとの仲が進展し家に招かれるまでになったバーバラ。
順調に恋愛が進む一方で、ゴードンJrが亡くなってから父ゴードンとの仲はぎくしゃく。

ゴードンは息子ゴードンJrを殺したバットガールを捕まえようと奔走し、バットガールと一緒にいたリッキーにたどり着く。
一方でリッキーはストリートギャングに捕まった兄を助けることを優先して、事情聴取に訪れたゴードン達を振り切って逃げる。

ストリートギャングとの抗争。
変装したバーバラも参戦して無事ストリートギャングを倒したが、ちょうどその時ゴードンを筆頭にゴッサム市警が到着。
彼らには倒したストリートギャングに怒りをぶつけていたリッキーが危険人物に見えた。
反射的にゴードンは発砲。リッキーは胸を撃たれて倒れこむ。

感想(ネタバレあり)

ベントリロクイストのストーリーはホラー味が強くていいですね。
vsベントリロクイストだけでなく、ベントリロクイストの奇妙なショービジネスのお話も入っていて、それも良い味が出てます。

メインはバットガールとゴードンとの関係。
vol.3では、バットガールがバットラングでゴードンJrを海に落とした様を父ゴードンが目撃。
vol.4では、父ゴードンが恋人リッキーを撃った様をバットガールが目撃。
何とも奇妙な運命の結びつき。

その後、ゴードン宅にこれまでのヴィラン勢揃いで攻めてきます。
バットガールがその危機を救い、娘バーバラと父ゴードンではなく、バットガールとゴードン本部長として対峙します。
vol.4の一番の見どころと言ってよいでしょう。

バットガールは仮面を取って正体を明かそうとしますが、ゴードンは見ることを拒否。
もし正体を見てしまえば、警察として逮捕に動かざるを得ないからと。
いいから立ち去れと促すゴードン。バットガールは父の優しさに感謝しつつも、自分の秘密を分かち合えなかったことに戸惑いも覚えていました。

おそらくゴードンはもうバーバラがバットガールとわかっていての行動かと思われます。
リッキーの家に潜入したときに見た写真にリッキーとバーバラが一緒にいるのを見つけたり、その後リッキーに発砲したときに一緒にいたのは覆面赤髪女だったり。
でも、その前にバットマンを呼び出して「未来ある若い女性に夜警させといて、なんで「やめろ」ってい言わへんねん!」ってぶん殴ったりもしているので、この時点で感づいていたのかもしれません。

バットマンファミリーは家族を失った人が多いので、ファミリーイシューを描けるの良いですね、バットガールは。