『Batgirl VOL.3: Death of the Family 』とは
The New 52のバットガール、三作目です。
2012年12月~2013年6月に連載されました。
バットマン:デス・オブ・ザ・ファミリーでバットガールが係る部分を中心に収録されています。
また、弟ゴードンJrとの直接対決も描かれています。
その他、キャットウーマン、後にバーズ・オブ・プレイに入るタロンのマリー・ターナー等と共闘するお話や、vol.2で被害者として出演したリッキーとのロマンス作品なども収録しています。
ざっくりあらすじ
母親のバーバラを誘拐したのは、活動を再開したジョーカー。
バットガールはかつて自宅を強襲してきたジョーカーに撃たれて半身不随になった過去がある。
そのトラウマはいまだに彼女を捉えて離さない。
しかし、ジョーカーと対峙しなければならない。
母が捕らえられたスケート場へ単身乗り込んだバットガール。
ジョーカーは彼女に要求する。
結婚してくれと。
ジョーカーが差し出したのは、指輪が付いた薬指。切断された母の薬指。
感想(ネタバレあり)
デス・オブ・ザ・ファミリーについては、翻訳本で既に触れていたので新鮮な驚きはなかったものの改めてジョーカーの狂気を目の当たりにすると、背筋に寒いものを感じますね。
長年に渡って様々な人々がジョーカーを描いていますが、それぞれジョーカーらしさを崩さぬ語り口、狂気の行動を表現していて感心してしまいます。
デス・オブ・ザ・ファミリーにも出演している、バットガールの弟ゴードンJr。
ジョーカーを目の前にしても冷静に対処できる豪胆さを持ち、綿密な犯罪計画を組み立てる頭脳も持ち合わせています。
バットガールとゴードンJrの対峙では、またも母バーバラが囚われの身に。
囚われ属性ですね。不憫です。
囚われの母バーバラ。
バッタランを弟へ投げつけるバットガール。
その衝撃で橋から落ちるゴードンJr。
息子が橋から落ちる姿のみを目撃し、バットガールに銃口を向ける父ゴードン。
バラバラだった家族がこんな形で勢揃いするとは。
果たしてゴードンJrはどうなってしまったのか。
父ゴードンはバットガールを逮捕するのか。
バットガールのストーリーの焦点が、「ジョーカーに撃たれた過去のトラウマ」から「家族」に移っていくような巻でした。