Batman : Last Knight on Earthは、バットマンが生首ジョーカーを持って彷徨っている装丁で衝撃的な作品です。
その中身ももちろん衝撃的で、その衝撃から一読では理解しがたい部分もあったかと思います。
(自分の理解不足がひどかっただけかもしれませんが。大した英語力もないのに原書で読んでしまいましたし)
そこで、本記事では、時系列順にLast Knight on Earthで起こった出来事を並べて、理解しやすいようにしようと思います。
以下、ネタバレしかありません。
躊躇なくストーリーの要点を書いていくので、未読の方はスクロールしないように。
ネタバレで登場人物
まず、登場人物を振り返っておきましょう。
ストーリーをより理解しやすいようにするため、根幹に関わる人物だけピックアップします。
以下の四人がわかっていれば、ストーリーは見えやすいかと思います。
(モヒカンのダイアナとか、飄々とした感じのゴードンとか良いキャラはいっぱいいますが、泣く泣く省略します)
〇バットマン(ブルース・ウェイン)
本作の主人公。ブルース・ウェイン本人ではなく、クローン。
アルフレッドが生み出し育て上げようとしていたが、予定より早く目覚める。
アルフレッドの手を離れ、世界を救うために旅に出る。
〇アルフレッド・ペニーワース
オリジナルのブルース・ウェインの後継者として、クローンを育てていた。
偽りのゴッサムシティまで作り上げて準備していたが、クローンが予定より早く目覚めてしまう。さらに、クローンの記憶よりもアルフレッドが年老いていることがバレて計画自体が頓挫。
バットマンを送り出した後、オメガの仲間に誘われるも断り殺害される。
〇ジョーカー
クローンバットマンが旅に出た直後に出会った生首状態のジョーカー。
オメガが世界を蹂躙した後、アルフレッドがジョーカーを罰するために生首状態で砂漠に放置したのだった。
クローンバットマンとともに世界を旅し、オメガとの最終決戦ではティム・ドレイクのロボットスーツを使い、自らをロビンと名乗るようになる。
〇オメガ
反生命方程式を用いて世界を支配するヴィラン。
その正体は死んだかと思われていたオリジナルのブルース・ウェイン。
時系列順に並べてみる
時系列順に並べて、できるだけ話をすっきり見せたいだけです。
なので、大枠のストーリーラインについてだけ書いて、他は大胆に端折ります。
それでもネタバレ満載なので、未読の人は見ないように。
1、ジョーカー、バットマン(オリジナル)に仕掛ける
ジョーカーがジョー・チルの遺伝子を持った子供の遺体を作成。さらに記録を改ざん。
ジョー・チルがブルース・ウェインの両親を殺害したのは、金目当てではなく、復讐だったという偽の真実をブルースに信じさせる。
その偽りの真実にバットマンがより強くなるか、崩れ落ちるか。
それを確認するためのジョーカーからの挑戦であったが、バットマンに変化はなかった。
2、スーパーマン VS レックス・ルーサー
レックス・ルーサーがスーパーマンに提案。
全世界に対して各々の主張を語り、善(スーパーマン)と悪(レックス)、どちらが正しいのかを人類に決めてもらおうという提案する。負けた方には死が訪れる。
人類が選んだのは、悪だった。
3、暴徒
ルーサーとの勝負に負けたスーパーマンは命を落とす。
大衆は暴走し、ホールオブジャスティスまで暴徒が訪れる。
バットマン(オリジナル)は彼らの内に秘めた正義を信じ、ホールオブジャスティスの彼らを招き入れる。
しかし、暴徒はバットマンを蹂躙し、世間ではバットマンは死んだものと思われた。
4、オメガの誕生
バットマン(オリジナル)はなんとか生き延びたが、人類を信じることを止めた。
以降、バットマンではなく、オメガとして生きることとなる。
ダークサイドを倒し反生命方程式を操り、世界を破壊。多くのヒーローが命を失い、生き残った者は地下などに身を潜めることとなる。
ゴッサムシティはオメガの支配下となった。
5、アルフレッドの思惑
アルフレッドが、バットマン(クローン)を作成。ほぼ同時期(?)にジョーカーを切り刻み、生首だけにして砂漠に放置。
新たなバットマン、というよりは、まともな生活をするブルース・ウェインを作ろうとした模様。
そのために、ジョーカーを排除したり、バットマンとしての活動は妄想だったことにしてみたり、偽りのゴッサムシティを準備していたり。
6、バットマン(クローン)の目覚め
アーカム・アサイラムでバットマン(クローン)は目覚める。
アルフレッドがバットマン(クローン)に対して、正気を失って長期入院していたことという嘘を信じさせようとするも失敗。
バットマン(クローン)は世界を救うため旅に出る。その直後、生首ジョーカーを見つけ、案内役を任せることに。
7、バットマン(クローン)の旅
バットマン(クローン)は各地を旅して、惨状を目の当たりにする。
パワーリングが生み出した怪物、地底の異次元世界で生存者を保護するモヒカン姿のダイアナ、フラッシュらスピードスターが巻き込まれているスピードフォース嵐、軍人・植物・獣人が争う地獄のような光景、スーパーマンの復活を願ってクローンを作り続けるレックス・ルーサーなど。
8、ゴッサムシティ潜入
ダイアナと共にゴッサムシティへ潜入したバットマン(クローン)&生首ジョーカー。
梟の法廷に囲まれるも、その正体はディック・グレイソンやバーバラ・ゴードンといったバットファミリーであった。
梟の法廷は既にオメガに決戦を挑んだものの、多くの仲間を失って意気消沈。
バットマン(クローン)が鼓舞し、再び決戦に向かう。
9、オメガとの決戦
10、エンディング
まとめ
だいぶ端折りましたが、時系列順にBatman:Last Knight on Earthのストーリーラインを並べてみました。
改めてみるとそんなに難しい話ではないのだけど、衝撃的な出来事が多すぎて理解が追い付いていなかった模様。
特に回想として出てくるジョー・チル周りの話が時系列的にいつなん?ってなってました。
冷静に考えると、バットマン(オリジナル)の体験なのだけど、主人公がバットマン(クローン)であることや、終盤でようやくオメガ=バットマン(オリジナル)であることがわかる構成だったので混乱しました。