コミックス感想:SUPERMAN: EARTH ONE VOL. 2

『SUPERMAN: EARTH ONE VOL. 2』とは

SUPERMAN: EARTH ONE VOL. 2は、2012年10月に出版されました。

EARTH ONEはDCコミックスのヒーロー達の誕生譚を現代風にリメイクしたシリーズで、本作はSUPERMANの二作目となります。

 

vol.1は翻訳されていますが、本作は未翻訳。

 

ざっくりあらすじ

犯罪の証拠を隠ぺいするためにラボに潜入したレイモンド・マックスウェル・ジェンセンンは警備員に見つかり逃走するが、誤って高エネルギーのニュートリノに晒されてしまう。

そして、エネルギーを吸収するヴィラン・パラサイトへと変貌を遂げた。

 

一方、スーパーマンは失意の中にいた。

津波が直撃せんとするポラダ島で島民を救おうとしたところ、島を牛耳る独裁者がスーパーマンを敵とみなし、立ち去らなければ島民を殺すと脅迫。スーパーマンは自身の正義を貫くことができず、独裁者の言葉に従ったのだった。

 

エネルギーを追い求めるパラサイトは人々の生命力をエサにしていく。

しかしパラサイトの飢えに底なし。

飢えを満たすにはもっと巨大なエネルギーが必要だと認識したパラサイトはスーパーマンをターゲットに動き出した。

 

感想(ネタバレあり)

隣人と恋に落ちる様だったり、独裁者を追い詰めるために反乱を扇動する様子だったり、従来のスーパーマンより人間らしい感情を表に出している印象が強いEARTH ONE。

 

それだけでなく、ロイスがクラークとスーパーマンの関係を疑い始めて、秘密裏に捜査を始めたり、その捜査がクラークにバレたりと職場での不和が描かれてもいます。

 

クラークだけでなく周囲の人物もリアルに描いており、人間模様を楽しめるシリーズだと思います。

 

かといって、アクションシーンが弱いわけでなく、スーパーマンらしい迫力あるアクションが満載でした。

スーパーマンの翻訳は少なめで代表的なヴィランでも読む機会が少ないので、パラサイトとの対決を読めたのは嬉しいものでした。

 

終盤には、ルーサーも出てきます。

EARTH ONEではどのようにスーパーマンと絡むのか楽しみです。

 

 

 

コミックス感想:『Blue Beetle vol.1-2 (New 52)』

『Blue Beetle vol.1-2 (New 52)』とは

Blue Beetleの初出は1939年と古く、歴史のあるキャラクターです。

Blue Beetleとして活動した人物は3人おり、ゴールデンエイジからシルバーエイジまで活躍したDan Garret、1960年代半ばから2000年代半ばまで活躍しブースターゴールドとのコンビで有名なTed Kord、Tedの後を引き継いだヒスパニック系の少年Jaime Reyesがいます。

 

フラッシュポイントによって設定が一新されて始まったNew52においては、三人目のJaime Reyesが主人公となりました。

ざっくりあらすじ

テキサスに住むハイメ・レイエスは普通のティーンエイジャー。

学校生活に馴染んで、人並みに恋をして、苦労している家族を支えたい。そんなことを思うどこにでもいる学生。

 

しかし、ひょんなことからブルービートルのスカラベと呼ばれる異星人の兵器と融合してしまい、強制的に強力な敵の数々と戦うことに。

 

戸惑うハイメであったが、やがてヒーローとしての自覚を深める。

 

感想(ネタバレあり)

何の能力も持たなかった少年が突如として強大な力を得る。日本のマンガによくあるような設定かなと思いました。

アメコミでは大人がヒーローをしていることが多いですので珍しく感じます。

 

そこはかとなく寄生獣感。

同種の生物と戦ったり、フォームを変形させたりと、少年&地球外生命体の合体は似たような展開になっていくのでしょう。

 

ただブルービートルは活躍の場を宇宙にまで広げます。

他のスカラベに出会ったり、ハイメよりも前に同じスカラベと合体していた人物に追いかけられたり、宇宙で様々なトラブルに巻き込まれます。

 

New52ではBlue Beetleが2巻までしかないので完結するのかと思いきや、良いところで終わってしまいます。

続きはTheresholdで描かれているそうで、どうにかして手に入れないと。

 

2023年には実写映画の公開が予定されています。

主人公はハイメ・レイエスであることが確定しており、ヒスパニック系の目線で描かれるDCヒーロー映画となるそうです。

なので、2023年頃にはなんらかの翻訳本とか出版されそうな気がします。

この2冊が翻訳されるわけではないと思いますが、ブルービートルのストーリーをもっと読めるようになれば嬉しいです。

 

コミックス感想:『Batman:Their Dark Designs』

Batman:Their Dark Designs』とは

Batman:Their Dark Designs』は、Batman Vol 3誌の86~94を収録。

時期にすると、2020年3月~9月。


City of Bane(未翻訳)の後のストーリー。

Their Dark Designsの後には、JOKER WARが続きます。

 

ざっくりあらすじ

ベインとの死闘を終え、長年の盟友であるアルフレッドを失ったバットマンだが失意の底にいながらも、ゴッサムを守るため休む間もない。

謎の人物に雇われた暗殺者5名。その中にはデスストロークの姿も……。

暗殺者を捕えていく過程で、その背後にデザイナーと呼ばれる伝説的な犯罪者の存在が浮き彫りになっていく。

 

過去にデザイナーとの会合に呼ばれたことのあるジョーカー、リドラー、ペンギン、キャットウーマンの4人はどう事件に絡むのか。

 

感想(ネタバレあり)

デスストロークが出てくるとアクション映えのするシーンが増えますね。

全体的にアクション要素の強いシーンが多い印象。

 

デザイナーと呼ばれる謎のヴィランの正体を巡るストーリー。

ジョーカーを始めとするヴィラン達とデザイナーの過去がストーリーを彩ります。

 

デザイナーが目立つのかと思いきや、本作でジョーカーの新パートナー・パンチラインが初登場です。

派手な色使いのハーレーに対して、黒を基調としたシックなパンチライン

対照的な二人が格闘を繰り広げる様は見物です。

 

ストーリー的にはきれいに終わるわけではなく、ジョーカーウォーへの助走といった感じで、早くジョーカーウォーに進みたいと思わせるラストでした。

 

アニメ感想:『ジャスティス・リーグ:ダーク』

ジャスティス・リーグ:ダーク』とは

ジャスティス・リーグ:ダーク』は2017年にリリースされたアニメ映画です。

2020年には続編の『ジャスティス・リーグ:ダーク アポコリプスウォー』がリリースされています。

 

ジャスティス・リーグと言えば、スーパーマンバットマンワンダーウーマン、グリーンランタン、フラッシュなど、DCコミックスでお馴染みのヒーロー達のチームです。

 

一方、ジャスティス・リーグ:ダークは、DCコミックスの中でも魔術を扱うヒーロー達が中心となっています。

悪魔や魔術、超常現象などに対して既存のヒーローのやり方では太刀打ちできないことも多く、彼らに代わってダークの面々が八面六臂の活躍をします。

 

ざっくりあらすじ

世界中で一般市民が狂気に侵されて陰惨な事件を引き起こしていた。

不可解な事件にジャスティスリーグは首を傾げるばかり。

 

事件の原因を魔術と信じたくなかったバットマンだったが、自室の至るところにコンスタンティンを示唆する落書が突如として現れたことで、コンスタンティンに助けを乞うことを決意する。

 

バットマンはザターナ、デッドマン(バットマンには見えていないが)と共にコンスタンティンの元へ訪れる。

ジャスティスリーグ:ダークの面々は事件の解決に乗り出すのだが。。。

 

感想(ネタバレあり)

翻訳本が充実していない魔術系のヒーロー達の活躍を楽しめます。

 

ストーリーはコンスタンティンを中心に動きますが、実質的な主人公はエトリガンと言えるかもしれません。

悪魔であるエトリガンがなぜ人間のジェイソン・ブラッドの中にいるのか。

その理由が今回のストーリーと深く関わっています。

 

コンスタンティンが絡むと、敵がかなり強大になることが多い印象。

そのため正面から力勝負してもどうしようもなく、趣向を凝らした変わった戦法で対峙しているように思います。

本作も一筋縄ではいかないヴィランに対し、ダークの面々らしい奇襲を仕掛けており楽しめました。

 

今回登場した魔術系のヒーローは以下の通り。

ジョン・コンスタンティン

ザターナ

デッドマン

エトリガン

スワンプシング

 

短いながらデッドマンのオリジンを観れたのがよかった。

エトリガンはオリジンがちゃんと描かれたし、特徴的な韻踏みを耳にできてよかったです。

スワンプシングはコミックでオリジンを読みましたが、かなり面白かったです。スワンプシング中心の話も観てみたいなと思いました。

 

 

 

アニメ感想:『グリーンランタン:エメラルド・ナイツ』

『グリーンランタン:エメラルド・ナイツ』とは

『グリーンランタン:エメラルド・ナイツ』は、2011年にリリースされました。

 

タイトル通りグリーンランタンが主人公ではあるのですが、地球が属するセクター2814のグリーンランタン(今作ではハル・ジョーダン)ではなく、グリーンランタン・コァのメンバーに焦点を当てています。

メインの話の合間に、メンバーの物語が描かれます。

 

日本ではソフトは未発売。

Amazonビデオなどの動画配信サイトで字幕版が配信されています。

 

ざっくりあらすじ

グリーンランタンのホームとなるオアの太陽に異変が起こる。

太古の昔全宇宙の生命を滅ぼしかけたクローナがオアの太陽を入り口に再び姿を現そうとしているのだった。

オアの危機に対して、全宇宙に配置されたグリーンランタンたちが集結する。

 

新人グリーンランタンのアリシアは戦闘経験もなく戸惑っていた。

そんな彼女にハル・ジョーダンは、最初のグリーンランタン・アブラの物語を話す。

 

感想(ネタバレあり)

グリーンランタン vs クローナがメインではあるのですが、その実態は様々なメンバーの過去を語るアンソロジー形式のアニメでした。

 

〇最初のグリーンランタン・アブラ

〇グリーンランタンの教官・キロウォグ

〇歴は浅いが不思議な雰囲気を持つライラ

〇人付き合いが苦手とされているモゴ
ハル・ジョーダンの前任者アビン・サー

以上の5人のグリーンランタンの過去が描かれています。

 

アブラは元々戦士ではなく、ただの書記官でした。

なぜか彼がリングに選ばれグリーンランタンとなります。
その理由がグリーンランタンの源流となっていることがよくわかります。

 

キロウォグは新人時代。

鬼教官ディーガンにしごかれる若き日のキロウォグ。

ディーガンと殴り合いになるほど反抗しましたが、その最中実戦に放り込まれることに。

胸にグリーンランタンのマークを描くところはグッとくるものがありますね。

キロウォグと共にしごかれる新人の中にはトマ・レーもいました。

 

ライラは初任務のお話。

自身が育った星に派遣され、黄金の龍と呼ばれる父と対峙することに。

父親の鎧が聖闘士星矢を思わせるゴールド聖闘士感。

ワンダーウーマン1984でもゴールド聖闘士感あったし、何かモチーフがあるのかしら。

 

人付き合いが苦手なモゴ。モゴの正体に迫るお話です。

メインのvs クローナでも大活躍のモゴとは何者か。

ただでさえ宇宙を舞台にしてスケールの大きさを思わせるグリーンランタンですが、ここまでかと驚かされました。

 

アビン・サーは、運命を見ることができるアトロシタスとの対決。

まだグリーンランタンに在籍しているシネストロとの協力の末、アトロシタスを捕まえることに成功する。

単身アトロシタスを監獄へ送り込むアビン・サーは過酷な運命を聞かされる。

それをどう受け止めるのかが見どころ。

 

メインストーリーはあっさり感がありますが、各メンバーの背景等を知ると、協力して巨悪を倒すストーリーに深みが増しますね。

 

翻訳本ではグリーンランタンの数は少ないので、グリーンランタン・コァのメンバーの過去を読む機会が非常に少ないです。解説の小冊子にキャラ紹介はあるものの、それだけだと味気ない。

 

そのため、『グリーンランタン:エメラルド・ナイツ』はグリーンランタンをよりよく知る作品となり、満足感が高かったです。

いきなりこの作品からグリーンランタンを見ることはおすすめしませんが、他作品でグリーンランタンに触れ、もっと知りたいと思う人にはぜひ観てほしいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コミックス感想:『ディシースト:デッド・プラネット』

『ディシースト:デッド・プラネット』とは

『DCeased:Dead Planet』は、2020年9月~2021年3月に連載されました。
『DCeased』の続編で、翻訳版も出版されています。

ざっくりあらすじ

前作『DCeased』から5年後。
アース2に移り住んだ新ジャスティスリーグの面々は、かつて住んでいた地球から暗号通信を受け取る。
発信元は前作で感染したワンダーウーマンに殺されたサイボーグ。

ジャスティスリーグは、サイボーグを救出するため不死者で溢れかえる世界に舞い戻る。

感想(ネタバレあり)

不死者が跋扈する世界なのですが、ヒーロー達がゾンビ化するともう妖怪大戦争って感じ。
プラスチックマンのゾンビ化はあまりに恐ろしい。
ニューゴッズも出てくるし、悪魔も出てくるし盛りだくさんです。

そうなると、スーパーマン(ジョン・ケント)、バットマン(ダミアン・ウェイン)等でも大いに苦戦します。
こうした時に活躍するのがオカルト組。
コンスタンティンの不穏な動きを中心に物語は進みます。

コンスタンティンの思惑がぴたりとハマる様はお見事!
前作の最後で示唆された不死者からの回復も行われて大団円ですね。
感染したダークサイドがニュージェネシスで現れたことを除いては。
次作はダークサイドが中心となりそうですね。楽しみ。

コミックス感想:『Blackest Night』

Blackest Nightとは

Blackest Nightは2009年~2010年にかけて連載された作品です。
グリーンランタンがメインですが、他のヒーローも多数出演するクロスオーバーです。

ジェフ・ジョーンズによるグリーンランタンサーガ「War of Light」の最終章。
ヒーローたちの生と死を正面から描いた作品で、アイズナー賞にも選ばれています。

ざっくりあらすじ

グリーンランタンとシネストロの間で起きた戦争「シネストロ・コア・ウォー」。
この戦争がきっかけとなり、赤、オレンジ、ブルー、紫などのコアが目覚める。
オアの書に予言された通り「光の戦争」が繰り広げられることとなった。

その最中、ファイナルクライシスにて命を失ったブルース・ウェインの墓が謎の人物に暴かれる。
異変に気付いたアルフレッドが通報し、すぐさまフラッシュ(バリー・アレン)、グリーンランタン(ハル・ジョーダン)が駆け付けたのだが、そこに現れたのは死んだはずのマーシャン・マンハンター
それから次々とかつて仲間だった死者が復活し、ヒーロー達に襲い掛かる。

感想(ネタバレあり)

前半はゾンビ物な要素が強く、不気味な雰囲気に包まれています。
かつて死んだヒーロー達は決して弱かったわけではないので、恐ろしさが凄まじい。
マーシャン・マンハンターとかエロンゲイテッドマンとかアクアマンとかね。
ウォッチタワーに保管していたヴィラン達の遺体も復活してますます深刻な事態に。
やられれば自分もゾンビですからもう大変。

後半、ブラックランタン・コァはチャージ完了。
死の化身ネクロン登場。
ブラックランタン化したバットマンにより、かつて死を経験したヒーロー達もブラックランタン化。
スーパーマングリーンアロー、キッド・フラッシュ(バート・アレン)など。

ここからグリーンランタンらしいヒーロー物の展開。
各色のランタンが協力し合い、生命の化身を呼び出す。
生命の化身とシネストロが一体化し、ホワイトランタンへと姿を変える様は驚きですね。
てっきりグリーンランタンの誰かがホワイトランタン化するのかと思いましたもの。

各色の指輪が分身して、ヒーローやヴィランがグリーンランタン化するのも熱い展開。
ルーランタンのフラッシュ、スターサファイアワンダーウーマン、イエローランタンのスケアクロウ、オレンジランタンのレックス・ルーサーなど。

前半はおどろおどろしいホラー物、後半はストレートなヒーロー物でどちらも良質で好き。

本作を読めば全体像は掴めるのですが、補完する話がかなり多いので追っていきたいものです。